超高利回りアパート投資の秘密
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監修者

株式会社Riel 代表取締役
坂口 卓己(サカグチ タクミ)
株式会社Rielの代表取締役社長であり、同サイトの監修者も務める坂口 卓己氏。
弊社は年間68棟の販売実績を誇り、東京都港区を拠点に新築アパートの企画開発から資金計画、満室運営、出口戦略まで一貫支援。
豊富な現場経験と最新市況データを融合し、信頼とスピードを重視したサービスで投資家一人ひとりに最適な資産形成プランを提案する不動産投資のプロフェッショナル。
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「不動産投資をフルローンで始めたいけど、やっぱり危険なのかな……」と不安に感じていませんか?
結論からお伝えすると、フルローン自体が危険なのではなく、融資設計を間違えると危険になる――これが正しい理解です。不動産投資のフルローンには確かにリスクがありますが、返済比率や利回りといった数字を正しく押さえれば、安全にアパート経営を始めることも十分可能なんです。
この記事では、不動産投資のフルローンが「危険」と言われる5つの理由をわかりやすく解説した上で、安全な融資設計のポイントをシミュレーション付きでお伝えします。これから不動産投資を検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
まず「フルローンって何?」という基本から押さえておきましょう。フルローンとは、投資物件の購入価格全額を金融機関からの融資でまかなう方法のこと。たとえば5,000万円のアパートを買うとき、頭金を入れずに5,000万円すべてをローンで借りるイメージですね。
通常の不動産投資ローンでは、物件価格の10〜30%程度を頭金として入れるのが一般的。フルローンを使えば、その頭金を用意しなくても物件を購入できるのが最大の特徴です。
フルローンと混同されがちなのが「オーバーローン」。この2つは似ているようで別物です。
| 項目 | フルローン | オーバーローン |
|---|---|---|
| 融資範囲 | 物件価格の100% | 物件価格+諸費用も含めた金額 |
| 自己資金 | 諸費用分は必要 | 原則不要(ただし審査はさらに厳しい) |
| リスク度 | 高い | 非常に高い |
| 審査難易度 | 厳しい | かなり厳しい |
オーバーローンは諸費用まで借入に含めるため、フルローンよりも返済額がさらに膨らみます。当然キャッシュフローも悪化しやすいので、リスクの大きさはフルローン以上と覚えておきましょう。

フルローンなら自己資金ゼロで始められるんじゃないの?
実はそうではありません。フルローンで融資を受けられるのは、あくまで「物件の購入価格」部分のみ。不動産取得に伴う諸費用は別途自己資金で支払う必要があります。
目安として、物件価格の5〜10%程度は自己資金として準備しておく必要があります。5,000万円の物件なら250万〜500万円ほど。「フルローン=完全手出しゼロ」ではない点は要注意です。
では、なぜフルローンは「危険」と言われるのでしょうか?ここでは具体的な5つのリスクを順番に見ていきましょう。
フルローン最大のリスクは、毎月の返済額が大きくなり、手元にお金が残りにくいこと。これを「返済比率が高い」と表現します。
返済比率とは「満室時の家賃収入に対するローン返済額の割合」のこと。たとえば毎月の家賃収入が50万円でローン返済が30万円なら、返済比率は60%になりますね。
一般的に返済比率は50%以下が安全圏とされています。フルローンだと借入額が大きいぶん返済比率が上がりやすく、55〜70%に達してしまうケースも珍しくありません。そうなると、管理費や修繕費を差し引いた後にほとんどお金が残らなくなってしまうんです。
フルローンの多くは変動金利で組まれます。借入額が大きいぶん、金利がわずかに上がっただけでも返済額への影響はかなり大きくなるのがポイント。
たとえば5,000万円を金利2.0%・30年で借りた場合、金利が1%上がると月々の返済額は約2.5万円も増えます。年間にすると約30万円の負担増。利回りが低い物件でフルローンを組んでいた場合、金利上昇だけで赤字に転落する可能性もあるわけです。



2024年以降、日銀の利上げで変動金利は上昇傾向。フルローンでの金利リスクは以前より高まっています。
返済比率が高い状態で空室が発生すると、家賃収入は減る一方でローン返済額は変わりません。フルローンの場合、空室率が10〜15%になるだけで月々のキャッシュフローがマイナスに転落するケースがあります。
頭金を入れて返済比率を40%台に抑えていれば、多少の空室が出ても黒字をキープできる。ここがフルローンとの大きな違いです。
フルローンで購入した物件は、ローン残債がなかなか減りません。購入から数年で「売りたい」と思っても、売却価格がローン残債を下回る「残債割れ」の状態になりやすいのが現実。
物件を売却するには、ローン残債を完済して抵当権を抹消する必要があります。残債割れの状態では差額を自己資金で埋められない限り、事実上売却できません。「損切りしたくてもできない」という身動きのとれない状況に陥るリスクがあるわけですね。
不動産投資で資産を拡大していくには、1棟目の実績をもとに2棟目、3棟目と物件を増やしていくのが一般的な戦略。ところが1棟目をフルローンで購入すると、借入総額が大きい状態がつづくため、金融機関が追加融資に慎重になりがちです。
銀行によっては年収の10〜30倍を借入上限の目安としているところもあり、フルローンで枠を使い切ってしまうと次の融資を受けるまでに時間がかかります。拡大戦略を考えている方ほど、最初のローン設計は慎重に考えるべきでしょう。
リスクを先に紹介しましたが、フルローンにはもちろんメリットもあります。「フルローン=悪」と決めつける前に、利点もしっかり理解しておきましょう。
フルローンの最大の魅力は、頭金を物件購入に使わなくてよいこと。手元にまとまった資金を残せるため、突発的な修繕費や空室時の運転資金に充てられます。
アパート経営では、給湯器の故障や退去時の原状回復費など、予想外の出費が発生するものです。頭金に全額使ってしまって手元資金がカラッポ……という状態は、フルローン以上に危険かもしれません。
レバレッジとは「てこの原理」のこと。少ない自己資金で大きな資産を動かせるのが不動産投資の強みですが、フルローンならこのレバレッジ効果が最大化されます。
たとえば自己資金500万円を頭金に入れて5,000万円の物件を買う場合と、フルローンで5,000万円を借りて手元の500万円を別の投資に回す場合。後者のほうが資金効率は高くなります。ただし、リスクも同時に大きくなる点はしっかり認識しておきましょう。
不動産投資ローンでは、ほとんどの場合「団体信用生命保険(団信)」への加入が求められます。契約者が死亡や高度障害になった場合、保険金でローン残債が完済される仕組みですね。
フルローンは借入額が大きいぶん、万一の際に家族に残るローンのない物件の資産価値も大きくなります。「生命保険代わり」として考えると、フルローンのメリットは意外と見逃せません。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 手元資金を温存できる レバレッジ効果が高い 団信で万一の保障になる | 返済比率が高くなりやすい 金利上昇の影響が大きい 売却時に残債割れしやすい 空室で赤字転落しやすい 2棟目融資が通りにくい |
「フルローンと頭金を入れた場合で、実際どのくらい差が出るの?」という疑問に、具体的な数字でお答えしましょう。
以下の条件で、フルローンと頭金20%(1,000万円)を入れた場合を比べてみます。
| 項目 | フルローン(借入5,000万円) | 頭金20%(借入4,000万円) |
|---|---|---|
| 月々の返済額 | 約18.5万円 | 約14.8万円 |
| 返済比率 | 約63% | 約51% |
| 管理費・諸経費(月) | 約5.8万円 | 約5.8万円 |
| 月々の手残り | 約4.9万円 | 約8.6万円 |
| 年間キャッシュフロー | 約58万円 | 約103万円 |
フルローンだと月々の手残りはわずか約4.9万円。ここから退去時の原状回復費や設備の修繕積立を考えると、ほぼ余裕がない状態です。一方、頭金20%を入れれば月々8.6万円の手残りが確保でき、年間キャッシュフローは約1.8倍の差が生まれます。
さらに怖いのが金利上昇時のインパクト。金利が2.0%から3.0%に上がったケースを見てみましょう。
| 項目 | フルローン(金利2.0%) | フルローン(金利3.0%) |
|---|---|---|
| 月々の返済額 | 約18.5万円 | 約21.1万円 |
| 返済比率 | 約63% | 約72% |
| 月々の手残り | 約4.9万円 | 約2.3万円 |
金利が1%上がるだけで返済比率は72%に跳ね上がり、月々の手残りは2.3万円まで減少。1戸でも空室が出れば即赤字です。



このシミュレーションを見ると「フルローンは危険」と言われる理由がよくわかりますよね。ただし、利回りが高い物件であれば話は変わってきます。
ここまで読むと「やっぱりフルローンは怖い」と思うかもしれません。でも実は、すべてのフルローンが危険というわけではないんです。カギを握るのは「返済比率」と「利回り」のバランス。ここを正しく設計すれば、フルローンでも安全にアパート経営を回すことは可能です。
繰り返しになりますが、返済比率の安全ラインは50%以下です。この基準はフルローンでも頭金ありでも変わりません。
返済比率50%以下であれば、管理費・諸経費に20%、空室リスクに10%を見込んでも、手元に20%程度のキャッシュフローが残ります。空室率が全国平均の20%まで上がっても、すぐに赤字にはならない水準ですね。
つまり、フルローンであっても返済比率を50%以下に抑えられる物件なら、リスクは十分にコントロールできるということ。頭金を2割入れていても返済比率が60%を超えるなら、そちらのほうがよっぽど危険なんですよ。
フルローンで返済比率50%以下を実現するには、物件の利回りがカギになります。目安としては表面利回り7%以上の物件を選ぶことが条件です。
先ほどのシミュレーション(5,000万円・金利2.0%・30年)でも、利回り7%のフルローンは返済比率63%でした。でも、同じ5,000万円で利回りが8%なら家賃収入は月約33.3万円。返済比率は約56%まで下がります。利回り9%なら約49%で安全圏に入る計算です。
| 表面利回り | 月家賃収入 | フルローン返済比率 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 6% | 25.0万円 | 約74% | 危険 |
| 7% | 29.2万円 | 約63% | 注意 |
| 8% | 33.3万円 | 約56% | やや注意 |
| 9% | 37.5万円 | 約49% | 比較的安全 |
利回り7%でフルローンを組む場合でも、金利や返済期間の条件次第では返済比率を改善できます。ただし利回り6%以下のフルローンは、金利上昇や空室に耐えられない可能性が高いため避けたほうが無難でしょう。
フルローンの安全性を高めるうえで、物件選びは極めて重要。特に注目したいのが「新築アパート」、それも土地から仕入れて新築するパターンです。
新築物件は中古に比べて金融機関の評価が高く、融資条件で有利になるケースが多いのが現実。具体的には以下のようなメリットがあります。
さらに「土地から新築」は、土地の仕入れから建築まで自社で一貫して行う不動産会社を通じて行われるため、市場に出回らない好条件の土地を確保できたり、建築コストを最適化できたりする強みもあります。中古物件のフルローンと比べて、はるかにリスクをコントロールしやすいんですね。
フルローンを使うにしても頭金を入れるにしても、失敗しないために大切なのは「融資設計」の考え方。ここでは、安全にアパート投資を進めるための5つのポイントを解説します。
「いくら借りられるか」ではなく、「返済比率50%以下になる借入額はいくらか」から考えるのが鉄則です。満室時の想定家賃収入を基準に、月々の返済額が家賃収入の半分以下になるよう借入額を設定しましょう。フルローンで返済比率が50%を超える物件なら、頭金を入れて比率を下げるか、物件自体を再検討するべきです。
現在の金利だけで計算するのはNG。変動金利で借りる場合は、金利が1%、2%上がったケースでも収支がプラスになるかを必ずシミュレーションしてください。金利2%上昇でもキャッシュフローが黒字なら、その融資設計は安全と判断できます。
空室率は全国平均で20%前後と言われています。シミュレーションでは「常に満室」ではなく、空室率15%を標準として収支計画を立てましょう。その上でキャッシュフローがプラスなら、安全な融資設計と考えてOKです。
購入前に「10年後に売却したとき、ローン残債と想定売却価格のバランスはどうか」を必ず確認しましょう。新築物件であっても、10年後の資産価値とローン残債を比較して「残債割れ」にならないかチェックすることが大切です。
融資設計がいくら完璧でも、空室が埋まらなければ計画は絵に描いた餅になります。入居者募集から物件管理、退去対応まで一貫して対応できるパートナー(不動産会社)を選ぶことが、融資設計どおりに経営を回すための大前提です。特に土地の仕入れから建築、管理、出口まで一気通貫で任せられるワンストップ型の会社なら、オーナーの負担も最小限に抑えられます。



フルローンの「危険」は物件や融資条件の問題であって、ローン形式自体の問題ではありません。正しい融資設計ができれば、フルローンでも安全にアパート投資を始めることは可能ですよ。
Rielでは、土地の仕入れから新築アパートの企画・建築、融資サポート、賃貸管理、将来の売却まで、すべてワンストップでサポートしています。利回り7%〜を実現する新築アパート投資にご興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
金融機関や物件によって異なりますが、一般的に年収700万円以上が一つの目安とされています。ただし年収だけでなく、勤続年数や勤務先の信用力、保有金融資産なども総合的に審査されます。年収が基準以下でも、物件の収益性が高ければフルローンが通るケースもあるため、まずは不動産会社に相談してみるのがおすすめです。
2026年現在、不動産投資ローンのフルローン金利は1.5〜3.5%程度が相場です。頭金を入れた場合と比べて、金利がやや高めに設定される傾向があります。新築物件や高属性(高年収・安定職業)の方は、低い金利で融資を受けられる可能性が高くなります。
一般的にオーバーローンのほうが危険性は高いと言えます。オーバーローンは物件価格に加えて諸費用も含めて借入するため、フルローンよりも借入額が大きく、月々の返済額もさらに膨らみます。返済比率が高くなりやすく、売却時の残債割れリスクも大きくなります。
新築アパートは中古に比べて融資条件が有利(低金利・長期返済)になりやすく、フルローンでも返済比率を抑えやすいメリットがあります。ただし「新築なら何でも安全」ではなく、立地や利回り、返済比率のシミュレーションは必ず行いましょう。利回り7%以上で返済比率50%以下を確保できる物件であれば、新築フルローンでも安全に経営できる可能性は高いです。
「自己資金がほとんどない状態で始める人」「利回りや返済比率を確認せずに営業トークだけで物件を決めてしまう人」「金利上昇や空室リスクを想定していない人」がフルローンで失敗しやすい典型的なパターンです。フルローンを選ぶ場合でも、手元に最低6ヶ月分の返済額を確保した上で、複数のシナリオでシミュレーションを行うことが重要です。
不動産投資のフルローンは、やみくもに「危険」と避けるべきものでも、安易に「お得」と飛びつくべきものでもありません。大切なのは、返済比率・利回り・金利上昇リスク・空室率をすべて数字で検証し、自分の状況に合った融資設計を組むことです。
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